<手作り・木工講座(2003年9月21日〜9月27日)> P1/P2/P3/P4
<制作工程>
・カンナがけ 講座では、使用する材料の板は予め寸法が決まっており、正確に切り出されたものが用意されていました。使用された木は桂の木です。柔らかく、とても扱いやすい木だそうです。 まず最初の作業は、全ての板のカンナがけです。カンナがけなど始めてだったため、ヘンなところに力が入ってしまい、次の日は筋肉痛で大変でした。 |
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・接着 接着する部分の両側に薄く木工用ボンドを塗り、接着します。短時間で作業を行う必要があるため、講師の方に手伝ってもらい・教えてもらいながらの作業でした。 最初に、底板を除く側面4枚の板を一度に接着し1時間以上固定、その後底板を接着しました。固定には、写真のような紐を使いました。紐は濡れた布でしごいて湿らせて縛ります。紐が乾くと同時に、更にきつく縛られるという原理を利用します。 |
・デザイン
箱に彫るデザインや色を考え、図案を作りました。
1つの箱には、大学の図書館にある本の中から彫金の本と自然を題材にした写真集を参考にし、彫金を模した立体的な物体と、花の種のようなものからデザインした線の強弱のある掘り込みを入れることにしました。
もうひとつの箱には、近頃このHPで話題が多かったオクラをデザインすることを思いつきました。
・整える 接着後、箱の上部や側面にできた微妙な段差を、カンナを使って整えました。箱は精密に作ることで、より丈夫により長く使えるものになるようです。 |
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・彫る 今回の講座では、「彫る」工程に最も時間を費やしました。彫刻刀には色々な種類があります。写真はその中のほんの一部です。 また、彫刻刀の種類(名称)・砥ぎ方なども教わりました。 |
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立体的な物体を彫ってる途中です。 |
・蓋作り/持ち手作り
蓋のつまみ/持ち手は、デザインして糸ノコと彫刻刀の印刀(いんとう・上の写真の右端にあるもの)で形を作りました。
・面取り/サンドペーパーがけ
箱の全ての角はカンナを使って面取りし、蓋も入りやすくするため、下になる部分を大きめに面取りしました。更にサンドペーパーで全体の表面を調整します。
・着色 ・乾かす ・ワックスがけ 制作工程の最終段階です。染料は水性のものを使いました。左側は、白い染料を塗った後に、オクラデザインを彫ったもので眼鏡入れです。制作途中に様々な失敗をして、やっと出来上がりました。右側は立体的な物体と掘り込みをデザインした屑箱です。黄色味の強いオーク系の茶色い染料を講師の方に調合してもらい、着色しました。箱の外側はワックス、内側はニスで仕上げました。 |
・フェルト貼り付け
眼鏡入れは、瞬間接着剤を使い内側にフェルトを接着しました。